関根さんのことは、ネット募金のイーココロをの存在を知った頃から興味を持っていた。たまたま友人が関根さんと面識があったり、比較的近いところにいたけれど、直接出会うきっかけが無く、その後、昨年311が起きて、原発事故が起こり、震災の被災者への支援活動とは別に、脱原発へ向けたアクションを何とかしていきたいと思っていたところに、関根さんのユナイテッドピープルが配給する映画『第4の革命』が公開されることを知り、すぐに岡山での上映会を企画し、上映することとなった。その流れで関根さんと親しくなり、『第4の革命』の公開の時に、カール・フェフィナー監督が来日するというので、このクエストカフェでもインタビューさせてもらうことになった。
関根さんは、現代の社会に疑問を呈し、理想的な社会へのビジョンを描きながら活動していて、今の社会のシステムから距離を置きながら関わっていくところは、ある意味でアウトロー的で、そういう面では僕にとても似ているところがあるように思うんだけれど、とても戦略家で、押さえるところをきっちりしていて、そういうところは僕にはなかなかできないところなので、すごいなと思いつつ、やはり社会を変革していくムーブメントを創っていくには、現実的な部分をしっかりと動かしていかなくてはいけないと、学ばせてもらってもいるのです。
このインタビューを読んでいただいてもわかるように、関根さんは、ものすごく勉強されていて、世界の問題についての独自の知見を持って活動していることがよくわかります。僕はインタビューでも質問したのですが、やはり多くの人が世界の問題を自分の事としてなかなか捉えられないことに、目の前の現実では無いことだからだと思うのです。でも、そのことを身近な問題と感じられるように、まずはそうした事実があることを知り、その立場に立ってみて、意識的に考えて見る時間が必要だと思うのです。そうして、何か感じたところからでいいから行動してみる。それは小さな募金だったりするかも知れない。いまの世界の問題は無関心が最大の問題で、その無関心は、いま日本の政治がこんなになっているように、いまの日本、いまの世界を創っているのも、その無関心からです。
僕たちは、もっと世界に関心を向けて、知らなければ、まず、知ることから始める。そして、より良い世界を築いてく一歩を踏み出していくことが大切です。なぜなら、その一歩が自分の人生をもより良くして行くからです。
関根さんのユナイテッドピープルが素晴らしい映画をたくさん配給されています。ぜひ、機会があれば、上映会などで見ていただき、また、仲間を集めて上映会など企画して、多くの人と世界の様々なことについて、意識を共有していけたら素晴らしいと思うのです。